2015/10/22

雑誌「アンドプレミアム」に紹介されました

10月20日発売の「&Premium 12月号」(アンドプレミアム、マガジンハウス刊)で加賀ゆびぬきを紹介していただきました。「日本のこと。」というコーナーです。

12月号のテーマがシックであること、だからなのか、今回は色をそろえて青いゆびぬきばかりを撮影していただき、とっても印象的な写真に仕上がってます。作品の貸出をしたときはカラフルにいろいろお渡ししたのですが、お任せで撮影していただいたものを見たら、こうなってました。

青で統一されたゆびぬきも素敵ですよね。

紹介の文章もとても素敵に書いていただきました。
機会がありましたら、ぜひご覧くださいませ。



2015/10/17

眼鏡新調しました

加賀ゆびぬきを作る作業は、細い糸と細い針を使ったこまかな作業です。
なかなか針先が見えなくなってきて、ついに眼鏡を新調しました。

買うまでは、何度も「見えない見えない」と周りの人には言っていたので、うるさかったと思います。欲しいなら、黙って買えば良いですよね。すいません。

近視がすすんだのか?とれとも年齢がすすんだから??
そんなところも含めて眼鏡屋さんに相談にのってもらい、乱視の度数を上げで作っていただきました。

おかげで、ものの輪郭がはっきり見えるようになりました。
以前は針先が二重になっていたのです。
おかげで、ずいぶん楽に作れるようになりました。

見えないまま作ると、なかなか綺麗に作ることができません。
新聞の字などは余裕で読めるので気がつきにくいのですが、なんだか綺麗に仕上がらないなと感じたら視力のせいかもしれません。

眼鏡を作るか、ルーペを使うか、その両方か・・・とにかくまずは見えていることがスタートです。


余談ですが、眼鏡屋さんに「携帯電話にプリントされている一番小さな字が読めるようになりたい」と言ったら「日常用でそこまではあきらめましょう。もう、1.2まで視力出てますから」と諭されました。これが読みたかった文字と新聞の比較画像です。ルーペの出番ですね。


2015/10/12

ドイツ・チェコ旅行に行ってきました 4 ~チェコ編

9月はしばらくお休みをいただいてドイツ・チェコ旅行に行ってきました。

出発までのゴタゴタはこちら→ドイツ・チェコ旅行に行ってきました 1 ~出発編
私の目的地・ゆびぬき博物館はこちら→ドイツ・チェコ旅行に行ってきました 2 ~ゆびぬき博物館編


チェコでは中世ヨーロッパを訪ねて、プラハ・ターボル・クトナホラの3つの町をめぐりました。
今回はチェコでのことをまとめて書いているので、いつもよりだいぶ長くなっております。

プラハはチェコの首都。中世の面影を残す美しい町です。
プラハ市内の交通は、バス&トラム&地下鉄共通の券を使います。
切符は時間別に購入することになっていて、30分券、90分券、24時間券、72時間券があります。
券は最初だけ機械に通して、あとは持っているだけ。改札などもなく、とても出入りが楽でした。
私達は毎回、その日の予定にあわせて宿で購入しました。宿の方に相談に乗ってもらえて、とても助かりました。

最初は旧市街に出て、広場で有名な天文時計を記念撮影。
プラハに来た!という気分が盛り上がります。

黒々とした建物は、火薬塔。


市内を見渡すことができるヴィトコフの丘からの眺め。屋根の色が揃っていて絵になります。


「ヴェレトゥルジュニー宮殿」チェコの画家ミュシャの巨大な連作「スラブ叙事詩」があります
とにかく巨大な絵の連作で圧倒されました。


プラハ城へは1日時間を作ってでかけました。歴代の王が住んだところで、14世紀にはほぼ現在の姿だったそうです。

カレル橋を渡ってプラハ城までは、観光の中心地です。橋を渡る前から観光客&お土産屋さんが激増しました。橋の上には、聖人たちの像がならんでいます。


プラハ城の一角、黄金小路というところはお土産やさんのほか、ギャラリーになっていて甲冑や、各種職業の人の部屋という設定で、家が並んでいます。仕立て屋さんの部屋にはミシンが。いつ頃の時代設定なのでしょうか。


プラハ城の中心部には聖ヴィート大聖堂が建っています。とても大きな大聖堂でした。
この日は雨のぱらつく天気でしたが、この教会を見ながらオープンカフェで遅めのランチにしました。


教会の内部は、広々として豪華絢爛。当時の栄華がしのばれるとはこういうことを言うのだな、と思いました。地下には歴代の王が眠っているのだそうです。

 

城内の博物館をじっくり見たり、あちこち寄り道しながらだったので、あっという間に夕方になってしまいました。かなり省略もしたつもりだったのですが、まるで時間が足りません。

そのあと、一足伸ばしてストラホフ修道院まで行ったのですが、閉館ぎりぎりになってしまいました。
この修道院には、有名な美しい図書館があります。図書館もとても素敵でしたが、その他のコレクションも面白かったです。仏像などの美術品はもちろん、異国の魚介類の標本が並んでいました。まさに博物コレクション。世界の知を集めようという情熱を感じました。


プラハから列車で約1時間半、ターボルという町へも足を伸ばしました。
ここはフス戦争のフス派の本拠地で、ちょうど歴史祭り「ターボルミーティング」をやっており、中世の格好をした行列や、アトラクション、中世風クラフトマーケットなどがあります。(今回の旅はこの祭りの日程に合わせてセッティングしています。)

列車でいっしょになったペルシャからの旅人が「ターボルはとても美しい町だよ」と太鼓判を押してくれてましたが、ほんとうに美しい町でした。街並も美しいのですが、清潔なのです。お祭りの最中でもゴミがほとんど落ちていなくてとても感心しました。うちの地元も見習わなければいけません。

広場では、中世のさまざまな衣装をまとった人たちの行列がありました。
ちょっとしたお芝居をしてくれる人たちもいて、とても面白かったです。


いろいろな設定のひとが町のあちこちにいます。
こちらのお姉さんは、通りかかる男性を誘惑しています。おっとも誘惑していただきました。


町の歴史を扱うふたつの博物館は両方行きました。
「フス派博物館」ではヤン・フスの没後600年の節目ということで、特別展をやってました。常設展も充実の内容。

「コトノフ城」の博物館では、中世の暮らしを紹介した展示がとても面白かったです。
品物+図版+マネキンでの再現+文章での説明と、とても丁寧な解説の作りこみで、感激しました。中世の鋏は、まだ握り鋏の形状が主流だったのですね。握りバサミのほうが古い形だとは知っていましたが、実物を見るのは初めてでとても興味深かったです。

町の地下に張り巡らされている、地下道ツアーにも参加しました。貯蔵庫が繋がって迷路のようになっているのです。牢屋あり、貧しい人の家屋あり、となかなか面白いツアーでした。


ターボルの広場にある教会の中へも入ってみました。塔は修理中で登れませんでしたが、とても美しい教会でした。


ショートトリップはもう一箇所行きました。
プラハから列車で約1時間のクトナ・ホラという町です。中世の面影をそのまま残す町ということで世界遺産になっています。

まずは超有名な墓地教会(通称:ガイコツ教会)へ。
ペストや戦争で亡くなった人たち約4万人の人骨を使っての装飾に圧倒されに行ってきました。
写真はOKですが、帽子は脱ぎます。


 聖母マリア教会は、ガイコツ教会のすぐ近くにあります。
絵画やフレスコ画が有名だそうですが、建物そのものの清楚な美しさもなかなかでした。2階にあがると屋根裏のようなところを歩くこともできて思いがけず面白かったです。


お昼ごはんを食べたお店は中世の居酒屋の雰囲気が売りだそうです。


壁には、なにやらけしからん絵がかかっていましたので、 私たちも昼間からビールをいただくことにしました。この日にかぎらず、ランチにはたいていビールも注文しました。どこで飲んでも美味しかったです。


イタリアンコート、という名前のかつての造幣局です。ここはガイドさんと一緒に見学しました。(ガイドなしでは見せてもらえません。)


中世のころには、このまちの銀山から採れた銀で作った銀貨が、ヨーロッパ中に流通したのだそうです。

中庭でチェコに来てはじめて猫を見ました。プラハでは猫を外で見かけるのは珍しいのだそうで、ずっと猫とはご無沙汰していました。観光客が次々写真を撮っていて、幸せそうな猫は世界共通の人気者だとほほえましくなりました。


クトナ・ホラのラストは聖バルバラ教会です。
聖ヴィート大聖堂と同じ人が設計したそうで、たしかに似ています。聖バルバラという鉱山労働者の守護聖人を祀っています。

この教会は、地域の民の要望で建てられたそうで、そのせいなのか天井にいくつもの紋章のようなものが描かれていました。

職業を連想させるようなものもあったので、もしかするとそれぞれの職業組合からの寄進をあらわしているのかな?と想像したりしました。各紋章の意味がわかると、もっと興味深く見られただろうなと思います。



ガイドブックを参考に旅行の計画をたてるのですが、たいてい参考所要時間が少なすぎると感じました。もっと時間があれば行きたいところがたくさんあったし、もっとふらふら散歩を楽しみたかったです。

いつかまたチェコには行ってみたいなと、たくさんの心残りをのこしたまま、かえって来ました。

こうして、往復10日間の初心者ヨーロッパ旅行が終わりました。
トラブルもあったけれど、おおむねとても楽しく、無事に帰ってこれてほっとしています。

2015/10/04

ドイツ・チェコ旅行に行ってきました 3 ~ドイツ・ローテンブルク編

9月はしばらくお休みをいただいてドイツ・チェコ旅行に行ってきました。

出発までのゴタゴタはこちら→ドイツ・チェコ旅行に行ってきました 1 ~出発編
私の目的地・ゆびぬき博物館はこちら→ドイツ・チェコ旅行に行ってきました 2 ~ゆびぬき博物館編

ドイツではローテンブルクの町に泊まりました。
中世そのままの面影をのこす旧市街は、昔ながらの木組みの家が立ち並んでいます。

ゆびぬき博物館への訪問を無事に終えると、翌日はドイツからチェコへの移動です。
出発まで少しだけ時間があるので、ローテンブルクの町を散策しました。


旧市街をぐるりと囲む市壁は、その上を歩くことができて、町なみを上から眺めることができます。昼間は観光客でいっぱいなので、早朝6時ごろに起き出して散策に行きました。
高いところを散策するのはとても楽しかったです。



壁に開いた穴からは市街の外を覗くことが出来ます。良い眺め。

 

古い町並みには猫がよく似合います。


「歴史物展示室」という博物館。
30年戦争当時のものを中心とした展示施設で、地下牢などもあります。この町の有名な伝説「見事な一気飲み」に関する記述もたくさんありましたが、「見事な一気飲み」が何なのかその時はよく分からず混乱しました。帰ってからもらった日本語のしおりをよく見たらちゃんと書いてありました。

当時の衣装や武器の展示も、マネキンを使って展示されています。中世衣装のひだ襟が襟だけ展示されているのもありました。あれ、取り外しできるんですね、初めて知りました。


服につけると、こうです。
あの襟はこうなっていたんですね!


ローテンブルク屈指の人気博物館「犯罪博物館」へも。

ここには拷問や処刑の様子や道具を展示していますが、法律の変遷などを示す文書も多数展示されています。日本語の表示も充実して、さすが観光地。
写真は入口に飾られている鉄の処女(中がとげとげになっている伝説的な拷問器具。)



ローテンブルクは半日ほどで切り上げ、チェコに移動しました。

チェコへは、列車を2本、バスを1本乗り継いでの移動です。
最初の列車がまず30分ほど遅れてドキドキしましたが、ホームの表示を見たり、駅員さんに確認したりしてなんとか進んでいきます。列車のホームの発着表示も、読むぞ~!と気合入れて見たらちゃんと分かりました。

目的地や乗りたい列車を紙に書いて、それを見せながら片言会話をするとけっこう通じました。良かった。

飛行機ではなく列車での移動は景色を見ながらなので旅情たっぷり。
国境を越える長距離バスも、最前列だったので景色を眺めながら楽しく移動しました。

移動のあいだも楽しめて、とても良かったです。
バスの窓からの眺めはこんなかんじ。
さようならドイツ。


郊外に出ると、とても広々とした眺めになります。
大きな雲が見えてきました。


大きな雲のかたまりの周りに、細長い雲がまとわり付くようにただよっています。
竜の巣だ!とひとり盛り上がって写真を撮る私。アニメの見過ぎです。
このあと雷雨になりました。


途中、道路工事で遅れましたが、夜8時ごろにはプラハに到着しました。
宿泊先のご主人と合流してひと安心です。


ひとまず今日はここまで。
この調子で書いていくと終わらない気がしてきました。

旅の続きはこちら
ドイツ・チェコ旅行に行ってきました 4 ~チェコ編

2015/10/01

JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール10月号」に紹介されました

なかなか9月の旅行記の続きが書けずにもんもんとしているうちに、10月になりました。

今月は、JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール10月号」にて北陸の戦国武将の特集が組まれています。石川県の紹介のくだりで、毬屋の加賀ゆびぬきもちらりとご紹介いただきました!

送っていただいた見本誌がこちらになります。



10月に新幹線に乗ったら見てみてくださいね。

新幹線の車内誌、わたしもけっこう好きなんです。

飛行機の機内誌だと遠い国の話ばかりでどうも旅情を誘われないのですが、新幹線だと日本の話題がメインで、しかもふらりと行けそうな気にさせてくれるのです(実際はなかなか行けてないですけど)。

10月に乗れなかったひとは、11月以降に1年間web掲載されるようなのでそちらをご覧ください。