2013/03/31

京都の古いゆびぬき

今月はじめの京都・織成舘での作品展の会場では、何人かのお客さまに「うちにも古いゆびぬきあります」と情報を寄せていただきました。

かつては日本中どこでも手作りのゆびぬきがあったのでしょうが、今になって調べようと思うとほとんど情報がないのです。貴重な情報をありがとうございました。とても嬉しく、大きな収穫だったと感じています。

 現物をもって来てくださった方、写真を見せてくださった方もいました。
今も保管されているということは、きっと並々ならぬ思い入れを持って大事にされているということなのでしょうね。

そのうちのお1人に許可をいただきましたので、このブログでも紹介させていただきます。
「実家の母のそのまた実家の方の祖母の作った指貫です。」ということで、明治のゆびぬきなのだそうです。

いろいろな模様のゆびぬきが写っています。
糸で埋めたもの、布地を生かして幾何学模様をあしらったもの。花を刺繍したもの。

刺繍でつぶつぶとさがら縫いのように模様がついているタイプは初めて拝見しました。
色合いも明るく、花畑のようで可愛らしいです。



みなさまの周りにも、家に古いゆびぬきがありましたらお知らせください。

2013/03/24

加賀ゆびぬき展~春・色・彩~終わりました

まだ雪の散らつく、3月はじめの京都で、関西初めてとなる加賀ゆびぬき展を開催しました。
沢山の方にご来場いただきありがとうございます。
ブログやツイッターで告知に協力してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
イベント告知の記事はこちらです。

なんだか個人的に直前までいろいろあって、ばたばたしながら始まりました。

今回は会場の織成舘さんの主催でした。

趣のある木造の織の資料館の入り口を入ると、花の形に作り込んだ16人の作品が会場いっぱいに飾ってあります。


3月ということで、お雛様も一緒に飾りました。
金沢でも、加賀ゆびぬきはおひな様といっしょに飾ったりしますので、時期もぴったりです。

花の形はおそろいにして、各自思い思いに花びらに加賀ゆびぬきを配置しています。



階段をあがって2階の和室では、帯留めを中心に展示しました。
お借りした着物と帯をそれぞれの帯留めに合わせてコーディネートして…着物の絹と加賀ゆびぬきの絹糸は相性もばっちりでした。



お客様も着物の方が多くて、さすが京都・西陣でした。
中には「うちに古いゆびぬきあります」「使っています」という方も何人もいらして、本当にびっくり!写真を見せていただいたり、実物をわざわざお持ちくださる方もいらっしゃいました。各地のゆびぬき情報はとても貴重なので嬉しかったです。
ありがとうございました。

お客様、熱心に見てくださる方が多くて、低いところの作品などは床に座り込んでじっくり見てくださっていました。板の間で冷たいのに、申し訳なくも嬉しいことでした。
途中で、織成舘さんに展示台を追加していただき、少しだけ高い位置になおしましたが、すこし反省しております。


会期も後半になると春らしい暖かさになり、近くの北野天満宮でも梅が見ごろを迎えていました。私も朝の散歩で花見に行きましたよ。

あまりあちこちへは行けなかったのですが、日が暮れてからみんなで花灯篭を見に行きました。
花の形のシールに一言書いて光のオブジェに貼る、というコーナーがあったので「広がれ加賀ゆびぬきの輪!」と書いてきましたよ。




そして最後の日、すべて終わってからスペシャルな打ち上げをしていただきました!
なんと、ほんとうの舞妓さんです。


可愛い!きれい!
おのぼりさんなので、たくさん写真を撮らせていただいちゃいました。
ありがとうございました。