2015/02/26

祖母の追悼展示コーナーを作りました

祖母がいなくなって2週間ほどたちました。
店の中にささやかですが、祖母の追悼コーナーを作りました。


加賀てまり毬屋は、祖母が長年続けてきたてまり教室を母体に平成10年に開店しました。
てまりは楽しい、自分やみんなが作ったてまりをもっとたくさんの人に見て欲しい、そんな願いから毬屋はオープンしたのです。いつもにこやかにてまりの話をする祖母は、まさに毬屋の看板娘(最年長ですけど)でした。


祖母は両手のなかに、すっぽり入るようなてまりが好きでした。
自由自在に模様をかがっていき、色彩も繊細かつ大胆に配置されています。


加賀ゆびぬきも、もちろん展示してます。
祖母はてまり作りよりも、ゆびぬき作りのほうがずっと長いのです。
先人の知恵がたくさん詰まっていると、よく言っていました。製図を書き起こしてたくさんの図案を考案したのも、残したいという気持ちが大きかったのではないでしょうか。


祖母はなんでもてまりにしました。これは珍しい稲穂の柄のてまり。


着物のはぎれを使ったてまりも得意で、雅毬(みやびまり)と呼んでたくさん作りました。
ところどころ刺繍も施して、豪華に仕上げています。


そのうち、あらためて回顧展を開くことが出来たらいいねと家族で話をしています。
早くても夏以降になると思いますが、日程など決まりましたらまたお知らせさせていただきますね。